砂の上の文字群2

つぶやいたり、描いたり。波に攫われる前の、ほんの一瞬。(このブログはメインブログの引っ越し予定地として作成したものです。内容は全く同じです><)

2004-02-01から1ヶ月間の記事一覧

芥川龍之介を読む

ちくま日本文学全集シリーズ再び。まだ半分も読んでません。ここのところ本から遠ざかり気味。う〜っ(号泣) おお、面白いものですね〜。かつて「地獄変」、「藪の中」とか、「芋粥」とかがあまり好印象でなかったので、この方の作品にはほとんどお目にかか…

わたしが子どもだったころ(ケストナー 高橋健二・訳 岩波書店)

タイトルからもわかるように、ケストナーの子ども(少年)時代の回想が中心となった自伝です。 これ以外の作品に比べると、内容はやや年上向け。正直なところ、わたしは他の作品のほうが好きです。 読んでて、ときどき辛くなるんだもの。本のすみずみにまで…

完訳 アンデルセン童話集(一)(大畑末吉・訳 岩波文庫)

児童文学に入れるかどうか迷いました。 またか、という感じですが表紙が可愛いです。そして挿絵も美しい。岩波文庫のアンデルセンシリーズは。全て同じ表紙で統一してあるみたいですね。この「アンデルセン童話集」は、なんと全七巻!そんなにいっぱいお話が…

さいはての島へ ゲド戦記?(ル=グウィン 清水真砂子・訳 岩波書店)

シリーズの中で、最も壮大なテーマを持っていると思われる、「さいはての島」。ゆっくり読まないと、時々言わんとすることがわからなくなります。一通り読んだ今でも、自信がない。 アースシーの世界に異変が。魔法使いは魔法を、職人はその技を失う。ものの…

読書案内(W.S.モーム・著 西川正身・訳 岩波文庫)

「文章読本」が面白かったので、これもその手の本だろうと期待して読みました・・・が。うーん、好きな方には申し訳ないのですが、この本、私にはこれっぽっちの興味も持てませんでした。小説の方なら読めたかなあ。 内容はですね、モームが傑作だ、読んで損…

こわれた腕輪 ゲド戦記?(ル=グウィン 清水真砂子・訳 岩波書店)

大学の図書館にもあるとは!偉いぞ! ・・・でも、出来れば蔵書のカバーを剥がして保管するの、やめてほしい。新品だよ!?何か無残です。剥がされてゴミ箱に放り込まれてるのを想像すると嫌な感じだ〜(涙)カバー、綺麗なの一杯あるのにさ。 ゲド戦記、馬…

名探偵カッレとスパイ団(リンドグレーン 尾崎義・訳 岩波書店)

再び、名探偵カッレ君シリーズ。今回のは、サスペンス映画にでもなりそうな展開ですね〜。武器の開発に関わっている(?)教授とその息子、ラスムス(!)が誘拐され、それを助けるのがおなじみの三人組。なかなか脱出計画もうまくいかないし、悪者の主犯格…

ちくま日本文学全集36 中島敦(筑摩書房)

このちくま日本文学全集シリーズ、全50冊の作家別短編中編集ですが、とても洒落た本だなあ、と思います。何せ、全巻表紙が安野光雅の絵なのですよ!筑摩の本は安野さんの表紙のが多くて好きだ〜。背表紙や裏表紙も、古ぼけた布のように見える装丁になってて…

影との戦い ゲド戦記?(ル=グウィン 清水真砂子・訳 岩波書店)

読みにくい本だったのだけど、本から目が離せなくなってしまった。 前々から、ずっと読んでみたいと思っていた「ゲド戦記」シリーズの第一巻。読むなら今しかない、と図書館で借りてきました。始め三章くらいは、ファンタジーの世界に慣れなくて苦戦!人の教…

岩波少年文学全集11(リンドグレーン 尾崎義・訳)

これもIちゃんから借りた本。こういう古い本がちゃんと取っておかれている環境っていいなあ、と思う。古い本好き〜♪ 収録作品は、「さすらいの孤児ラスムス」と「名探偵カッレくん」。孤児院から逃げ出して、優しいさすらい人のおじさんをひたすら慕うラスム…

とかげ(吉本ばなな 新潮文庫)(再読)

人は変わるものだ。変わりたいなんて思わなくても。 ・・・と、読んでて思いました。この本を前に読んだのは中学校。この時期の私は、ばななさんのどの作品からも、ある感情を呼び覚まされていた。ばななさんの本があれば、他の作家は読まなくてもいいや、と…

五月三十五日(ケストナー・高橋健二訳 岩波書店)

児童文学ラッシュ。ケストナー中毒。 これ、大好きです!こういうのもあるんだ〜。いつもの教訓めいたところが薄くて、奇想天外な空想物語。のっけから馬がいきなり口をきき、誰もそれに動揺しないところで「いいぞいいぞ」・・・と引き込まれました。この馬…

読書術(加藤周一 岩波現代文庫)

・・・あれ?この本携帯から更新したはずなのに。おかしいなあ。 この本が社会学に入る、というのは我ながら「何か違わない?」なのですが、岩波現代文庫では「社会」に分類されてるので、一応。 内容は、タイトルどおり、色んな本の読み方、選び方について…

ラスムスくん英雄になる(リンドグレーン作・尾崎義訳 岩波書店)

Iちゃんに貸して貰ったリンドグレーンの本。リンドグレーンという人は、ほんとに色んな作風のものを書いてるなあ・・・これはやんちゃで向こうみずな(勇気がある、とも言います)男の子ラスムス君と、その親友ポントゥスのちょっとした冒険のお話。やかまし…

ローマはなぜ滅んだか(弓削達 講談社現代新書)

うーむ、面白いよと貸してもらった本ですが、あんまり関心がもてないせいか、退屈・・・。 この時代の戦いとか生活がドラマ仕立てになってるのかな〜、と、勝手に思い込んでたのがいけないのです。見事なカンチガイ!中心には経済関係のことが据えられている…

エーミールと三人のふたご(ケストナー・高橋健二訳 岩波書店)

ふっふっふ、楽しかった。爽快感のある物語。 「三人のふたご」という、「?」なタイトルがまずひきつけます。読んで納得、ああ、こういうことね・・・。 岩波のケストナー少年文学全集は、挿絵も楽しいのです。単純な線で、しかもほのぼのした印象の絵なの…

増補<私>探しゲーム(上野千鶴子・ちくま学芸文庫)

上野千鶴子さん、と聞くと、「あ〜フェミニズムの旗手って言われてる人ね」と・・・それだけで敬遠してました。フェミニズム、というと、某テレビによく出てくる感情的な女教授(教授だったよね?)のヒステリーしか想像できなかったので、「まぁた被害者意…

神曲(下)天堂(ダンテ・山内丙三郎訳 岩波文庫)

やっと・・・やっと終わりました。ええと・・感想。 誰か私に内容説明してください。わかりやすく。 この一言に尽きます。前二冊に比べると難解すぎて退屈しました。今の私じゃさっぱり歯が立ちません。しくしく・・・もう文字を追ってただけという感じ。こ…

飛ぶ教室(ケストナー 山口四郎訳 講談社青い鳥文庫)

前日の偕成社版と比較。こちらの方が子供に読みやすい文章になっていました。挿絵もかなり子供向けな印象です。 衝撃的だったのは、ヨナタンがジョーニーと呼ばれていたこと。え、ジョーニー?ヨーニーじゃなくて?一字違いでえらい違いだ。当然私は「ヨーニ…

飛ぶ教室(ケストナー 高橋健二訳 偕成社)

映画の一場面が表紙になっているバージョン。買わずにおれません(笑) 原作を読まず映画を見てたせいか、結構びっくりしました。話や設定がずいぶん違うんだなあ・・・。私はあれで大満足だけれど、主人公マルティンに肩入れしてた人はやや物足りなかったか…

尾崎翠集成(上)(中野翠・編 ちくま文庫)(再々々・・・読)

何度読んでも読み落としがあることにちょっぴり愕然とする、「尾崎翠集成」。ん〜、でもやっぱり好きだな、卒論がらみで悩まされた(ている、か)とは言え。お気に入りは「第七官界彷徨」と、そのパラレルワールドともいえる「歩行」「地下室アントンの一夜…

読みかけ本三冊

う、うああ・・・本が読みたい!続きが読みたい! 只今禁断症状です。読みかけの本を封印して、卒論関係の文献を読み直してるから。もういい、当分尾崎翠関連の本には触れたくない(涙) ・・・ということも言ってられないので、今は本お預けです。とりあえ…