砂の上の文字群2

つぶやいたり、描いたり。波に攫われる前の、ほんの一瞬。(このブログはメインブログの引っ越し予定地として作成したものです。内容は全く同じです><)

2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ちいさな絵本たち・まとめて。

昨日のレオ=レオニの絵本を読んでから、絵本熱が復活。というわけでしばらく、絵本とか児童文学率が高くなるかもしれません。 昨夜から今朝にかけて、手のひらサイズの絵本ばかり読んでいたので、まとめて感想。 まず、「ピクシー絵本」第一集・二集(ふく…

Mr.McMouse(Leo Lionnii ・ Knopf)

小学校の頃、図書館の絵本スペースがお気に入りの空間でした。中でも好きだったのが、マドレーヌシリーズと、このレオ=レオーニの絵本。特にねずみさんが活躍するシリーズが好きでした(でも、あんまりストーリー思い出せないの)。懐かしいなあ・・・今で…

世界悪女物語(澁澤龍彦 河出文庫)

これも古本屋さんにて購入。梟のマークがかわいいな、河出書房新社。 クレオパトラ・エリザベス女王・マリー=アントワネット・・・など、悪女と言われる十二人の女性についてのエッセイ。ワイドショー的好奇心に駆られて読んでしまいました。 「悪女」と一…

少女地獄(夢野久作 角川文庫)

古本屋さんで見つけて、即購入した一冊。米倉斉加年の描いてるカバー絵(この人、確か俳優さんでもあるんだよね?戦時中の体験の小説も書いてたっけ・・・)が印象的。赤いリボン(?)の黒髪少女の顔なんだけど、目元が泣いてるようにも縫われてるようにも…

江藤淳と少女フェミニズム的戦後 サブカルチャー文学論序章(大塚英志 ちく摩学芸文庫 筑摩書房)

階段を段飛ばしに上がるのにも、限界と言うものがある。 灯りの乏しいところで、知らない人の描く、知らない人の似顔絵を見るような覚束なさ。 ・・・これが、本書を読み始めて半分くらいまでの感想でした。 「少女フェミニズム」「サブカルチャー」という言…

エスカルゴスキン 第一号(飛鳥新社)

こうさぎ、ならぬこぱんだのsumi君を連れてきました・・・が、この子、具体的に何をしてくれるペットなんだろう。ドリコムからはあんまり機能が使えないみたいだけど。とりあえず、読書日記の言葉を喋ってるんだけど、語彙増えるのかな?これから。 さて、「…

食卓の情景(池波正太郎 新潮文庫)

先日放映された「鬼平犯科帳」は相変わらずカッコ良かったですね。ちょっとだけ、近松的世界だったし。中村吉右衛門の長谷川平蔵、いつ見てもうっとりしてしまいます。渋い〜!!!エンディングの曲も何度聴いても良い。 ・・・なんて。読書日記にいきなりTV…

貴族の階段(武田泰淳 岩波現代文庫)

読み終わって、何とも言えないもやもやとした気分になった一冊。感想を書くのが難しいなあ・・・。 舞台は2.26事件前夜のきなくさい日本。西の丸公爵家(政治的に、非常に重要かつ微妙な立場にあるらしい)の娘氷見子(父西の丸秀彦の元へやってくる政治…

事物はじまりの物語(吉村昭 ちくまプリマー新書 筑摩書房)

ちくまプリマー新書は、中高生向けに新たに発刊された新書だそう。普通の新書より柔らかく、けれど普遍的なテーマを、色んな分野の第一線の人がコンパクトに纏めて書く、中高生だけを対象にしてるわけではなくて、大人が読んでも十分読み応えはあるものを・…

ボクの音楽武者修行(小澤征爾 新潮文庫)

小澤征爾。「世界のオザワ」と言われる名指揮者さんであり、小沢健二のおじさんでもある人。何年か位前、TVでこの人がオーケストラの指揮をするドキュメンタリー番組を観たことがあります。厳しいときは厳しいのだけど、わかりやすいことばで、どんどんその…

悪の読書術(福田和也 講談社現代新書)

講談社現代新書、装丁変わったのですね。・・・前のほうが良かった・・・。本屋の棚の新書コーナーの色が、前のシリーズとこのシリーズとの二種類になってて汚かったです。 帯の「知的に見せる本/バカに見える本」という文に反感を覚え、あまりに反感を覚え…