砂の上の文字群2

つぶやいたり、描いたり。波に攫われる前の、ほんの一瞬。(このブログはメインブログの引っ越し予定地として作成したものです。内容は全く同じです><)

2004-12-01から1ヶ月間の記事一覧

文化系少女?雑誌二冊読み比べ

久々に「spoon.」(プレビジョン)を購入したのですが、すぐ横に良く似たテイストを感じる雑誌を発見したので、どんなのかな?と思って一緒に買ってみました。その名も「Girlie」(アスペクト)。特集が「乙女の放課後」で、表紙が市川実日子だったのも手伝…

京都夢見小路(永田萠 東京書籍)

カラーインクの魔術師と称されるイラストレーター、永田萠の、夢の世界のようなイラストいっぱいのエッセイ集。一ページごとに、溜息をつきながら読む。きれ〜い。 小さい頃の影響って恐ろしいもので、この方の絵が好きだった両親が部屋にいっぱいカレンダー…

日本の名随筆 別巻84 女心(落合恵子・編 作品社)

日本の名随筆シリーズは、どれも味があって面白いなあ。全部読みたいけど、本シリーズと別巻合わせて200冊!・・・何年かかるんだ。 「女心」というタイトルに「?」と思って手にとって見たら、表紙にもクエスチョンマークの絵が書いてあった。 読む前は…

へんないきもの(早川いくを バジリコ株式会社)

カテゴリ分け、生物学で良かったのだろうか。「?」に入れておけばよかったような気もする。さもなければ、「ネタ」という新カテゴリを作るとか・・・(ぶつぶつ) 鮮やかな黄緑色に、シンプルに「へんないきもの」という題字がでかでかと並ぶこの本は、その…

図説 ユング 自己実現と救いの心理学(林道義 河出書房新社)

このシリーズの「フロイト」が結構面白かったので、一度読んでみたいなあ、と思っていた本。 ユングの、生い立ちからフロイトとの出会いと決別、無意識との対話や治療体験など・・・が図説とともに簡単に紹介されている。 んー・・・正直、この人の唱えた論…

ルー=ガルー 忌避すべき狼(京極夏彦 徳間書店)

京極夏彦ファンの方、そしてこの作品好きだった方、ごめんなさい(><)はじめに謝っておきます。 そして、できれば回れ、右してください(汗) 14歳の少女たちが主人公のこの作品は、今までの作品と違って近未来が舞台。完全に個人が管理され、人間は生…

外国風景(銀色夏生 角川文庫)

著者が旅をしながら何気なく撮った写真に、後日ちょっとした思い出を記した写真&エッセイ集。 小学生の絵日記風な文章は、きっとうけつけない人もいるんじゃないかな。ありえないような言い回しが時々挟まれてたりするし。意図的にそういう文章にするのか、…

エプロンメモ(大橋芳子・編著 暮しの手帖社)

素敵な表紙に惹かれて祖母の家から貰ってきた本。暮しの手帖社の本はどれも装丁が洒落ている。 奥付を見たら、「昭和五十九年 四刷」とありました。古い本なのね、と思っていたのだけど、こないだ某遊べる本屋さんにこの本が山積みになっているのを発見。そ…

魔法の国の旅人(ロード・ダンセイニ 荒俣宏・訳 ハヤカワ文庫 早川書房)

表紙があまりに綺麗だったので買ってしまった・・・。どんな繊細なファンタジーか、と思って。 繊細なファンタジー、というのではなかったけど、ユーモアいっぱいで楽しかった。 ある街の、とある小さなクラブ。そこ自体は決して、魅力的な場所でも何でもな…

無垢の力 〈少年〉文学表象論(高原英理 講談社)

図書館で借りたんだけど、ちゃんと自分で購入して本棚に置いておきたいなあ、と思った。 何度も読み直すため、と、少年(愛、をつけたほうが的確?)文学のガイドブック的なものとして。 弱く、可憐で非力な存在としての少年が登場する文学の数々をとりあげ…

生涯教育入門 改訂版(ポール・ラングラン・著 波多野完治・訳 全日本社会教育連合会)

図書館司書の勉強のために読んだ本。 えーと・・・とりあえず、あんまり読みやすい本ではなかったです。苦しい・・・ この本が出されたのは今から二十五年ほど前になるのかな?そのせい、というわけでもないんだろうけど、ちょっと読みにくい文章・・・。何…

ゴシックハート(高原英理 講談社)

面白かった〜!「少女領域」の著者の評論だからきっと読み易いに違いない、しかもゴシックときたら借りないわけには・・・と思って借りた一冊。満喫致しました。 本書は、ゴシック的なもの、ゴシックの精神に関する様々な要素について、詳しく書かれたもの。…