砂の上の文字群2

つぶやいたり、描いたり。波に攫われる前の、ほんの一瞬。(このブログはメインブログの引っ越し予定地として作成したものです。内容は全く同じです><)

2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

図書館であそぼう―知的発見のすすめ(辻由美 講談社現代新書)

勉強の参考になるかな、と思って読んだ本。そういう意味でも役に立ったけど、エッセイとしても面白かったです。 花の名前の由来とか、ちょっとした目のトラブルとか、そういう調べ物のきっかけに遭遇するたび、上手に図書館を利用していく著者。その過程で、…

寺山修司少女詩集(寺山修司 角川文庫)

林静一の表紙の少女がとても好き。そこはかとなく色気もあると思う。 大満足。こういう詩、とっても好みです。幻燈劇みたい。 寺山修司という人は、少年の顔と、とても狡猾なおじさんの顔を持っている人だなあ。「ぼくが男の子だった頃」に入っている詩群は…

日本小国民文庫 世界名作選(一)(復刻版)(山本有三・編 新潮社)

レトロな表紙が綺麗。薄い黄色で、真ん中に色々な花の絵が描いてある。日焼けしても、それはそれで趣が出そう。 子供の読み物として出されているのだろうけど、結構背伸びして読むのかなあ、というような作品も選ばれていたりして、面白かったです。おお、「…

Kiss××××(全五巻)(楠本まき マーガレットコミックスワイド版 集英社)

ふと真夜中に読み返したくなって、棚から引っ張り出してくる。一巻だけ読むはずだったのに、気付けば全巻読んでしまった(^^;) これは、誰が難と言おうとほのぼの漫画なのです、私の中で。ビジュアルバンドや死の匂い、耽美な雰囲気はあれど、絶対ほのぼ…

南の島の恋の歌(Cocco文・絵・訳 河出書房新社)

オフラインの友人たちは嫌と言うほど知っている(笑)、私がこよなく愛する歌手こっこさんの絵本、第二弾。今回も、彼女似の人魚のお話。 もちろん、BGMは「サングローズ」を。 今回の絵本は前にも増して、文章にも、絵にも、「ああ、あの曲達を作った人…

トーキンヘッズ叢書No.21 少女×傍若無人(アトリエサード)

今日のアクセス数はなんでしょう。何があったんだろう・・・(汗)みんな横溝正史好きなのかな・・・大した感想じゃなくて悪い気がします。 ともかく、トーキンヘッズ。初購入。 え・・・と。後から思えば、この表紙を良く買ったな私、偉い!というような本で…

車輪の下(ヘルマン・ヘッセ 高橋健二・訳 新潮文庫)

うわーん(涙)とてもとても、好みの作品なんですが、あまりにも可哀想。主人公ハンスと自分を重ねるのはあまりに思いあがっていると知りつつ、身につまされてしまう。 ハンス少年、とても可愛い男の子なんですよ。ほんとうに柔らかい、幼い心の。その心が周…

夏だから横溝正史

本当に、書く頻度が減っちゃったなあ・・・ついに三冊纏めての読書日記です。しくしく・・・・ 暑いですね。涼を求めてお化け屋敷などにも行ってみたい今日この頃ですが、それと同種の刺激を求めて横溝物三連続に挑戦。ラインナップは、「幻の女」「スペード…

冷たい密室と博士たち(森博嗣 講談社文庫)

うーん、あまり口に合わなかったかも・・・。 この作品で、自分の好きなミステリの傾向を再確認しました。事件が派手で(どっちかっていうと薄気味悪い、怪奇色の強めなもので)、人間関係が見るからにどろどろしてて、「うわー、この人もあの人も犯人っぽい…

ゆめはるか吉屋信子 秋灯机の上の幾山河(上下)(田辺聖子 朝日文庫)

「花物語」で初めて触れた作家吉屋信子。これまでは少女小説にしか関心がなか ったのだけど、その後の作品にも興味が湧く評伝でした。 田辺聖子の筆が巧い!資料を基に、あるときは少女小説風に信子の人生を描き(特に上巻の、小説そのままの学生生活には、…

黒いお姫さま ドイツの昔話(ヴィルヘルム・ブッシュ採話 上田真而子編・訳 佐々木マキ絵 福音館書店)

本棚のすみに追いやられていた本。たぶん再読。ドイツの昔話を、ブッシュさんという人(絵物語で有名な人とのこと。どんなのかな〜?)が蒐集していたもので、本人の死後、出されたものだそうです。 まず、表紙の配色のきつさにちょっと驚く。ピーコックグリ…